Untitled (暖簾、離れ)

Untitled (暖簾、離れ)

展示場所:ソテツ棟
作品名:Untitled (暖簾、離れ)
2024 | 綿、藍(暖簾)、杉(離れ)

奄美大島の伝統工芸 “泥染め(藍染め)” で染色された暖簾と、宮大工によって作られたサウナ付き離れ。
大島紬を作り上げる多くの工程の中のひとつである “泥染め” は、世界で唯一、奄美大島でのみ行われている天然の染色技法で、古くは奈良時代から始まり、そこから約1300年以上もの長い歴史がある。“泥染め” は、鉄分を多く含む古代の地層からなる泥、厳しい環境で育つ豊富なタンニンを含む車輪梅、そして温暖な奄美大島の気候があって初めて成り立つもの。世界で唯一、奄美大島でしか行われていない理由には、この島ならではの自然環境が関係している。


染色家:上村貴仁(カンムラ染色)
奄美大島大和村名音集落出身。
奄美北部にて本場奄美大島紬の泥染職人としての修行を積み上げ、工房カンムラ染色を設立。生まれ育った大和村にある草木植物を採取した染料を使っている。


作家(宮大工):齋藤 直崇
極道を経験した後、宮大工に転身。全国の神社やお寺などの建造物に携わる。
奄美大島と神奈川県の2拠点生活を送っている。

【過去に手掛けた主な建造物】
白鬚神社(東京)、大休寺(北海道)、蓮乗寺(茨城)、浅草神社(東京)、立安寺(奄美大島)、常楽寺(東京)、大應寺(埼玉)、本乗寺(秋田)、神明宮神楽殿(東京)